これでもうブレない!シャッタースピードを知ろう!
奈良県大和郡山市にある写真館「フォトスタジオエル」の森上です。
カメラを購入して、子供の運動会やペットの動物を撮影することは多いですよね。
だけど大事な所でブレブレな写真やボケてる写真になって悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのお悩みを解決するにはカメラのシャッタースピードや構え方を知れば解決するかもしれませんよ♪さらにシャッタースピードを知ることでスマホじゃ表現出来ない面白い写真も撮れるようになれます。
そこで今回は、「これでもうブレない!シャッタースピードを知ろう!」についてご紹介いたします。
ブレた写真になってしまう原因は2つ
①被写体ブレ
撮影中に被写体が動くことでブレる事を言います。被写体の動く速さによるものです。子どもやペット、または動きの速い電車や車などはブレてしまいがちです。
②撮影者の手ブレ
撮影中にカメラを持つ手が動いてしまうこととでブレてしまいます。遠くものを撮る場合や暗い場所で撮影する際はブレてしまいがちです。
今のカメラやスマートフォンは手振れ補正というものが搭載されているので頻繁に起きることは減りましたがシャッタースピードが遅いと起こりやすくなります。
主にこの2つが原因でブレた写真になります。
この手ブレ、被写体ブレの共通する原因は「シャッタースピードが遅い」事にあります。
暗い場所でオートモードを使って撮影しているとこのシャッタースピードが遅くなっていることがよくあります。
ではこれを踏まえて、次はシャッタースピードとは?どうすればブレない写真が撮れるのか、ブレないカメラの構い方などご紹介していきます。
シャッタースピードとは
カメラに光を取り入れるためにシャッターを開ける速さをコントロール出来ます。
これをシャッタースピードと呼ぶのですがこのシャッタースピードが速いほど被写体がブレなく撮影できます。
カメラの液晶などに「1/○○」という表示が出ますね。
この数字がシャッタースピードです。
またシャッタースピードが速いほど取り入れる光が少なくなるため暗くなっていき、遅いほど取り入れる光が多くなるため明るくなっていく特性があります。
写真の明るさはこれを補うしぼり値、ISO感度というものもありこの3つの設定で決まっていきます。
ブレない写真を撮るコツ
一般に手ブレが起こりにくいとされている標準値が「1/125秒」です。(子供が走っている写真を撮影する場合には「1/500秒」ぐらい必要です。)
また手ブレはシャッターが開いている間にカメラを動かしてしまうと起こる現象ですのでシャッタースピードが遅いほど起きやすくなります。
カメラを構えるときは脇を締めて腕は身体からあまり離さないほうがブレにくくなります。
テーブルや柵など、身近にあるものに肘をついて固定するのもいいですね。
シャッターを押すときは息を止めるくらいの気持ちで、自分が動かないように意識してみてください。
シャッタースピードとブレの関係、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
でもシャッタースピードといってマニュアル撮影なんて難しくて出来ないって方も多いかと思います。
そこでプロもよく使う「シャッタースピード優先モード」という設定があります。
これは好きなシャッタースピードの数値を指定することで残りの足りない明るさをカメラがしぼり値を使って、自動に設定してくれる便利なモードになります。
これを活用すれば我が子の一瞬の笑顔も綺麗に撮れること間違いなしです。
今回シャッタースピードの事をお話ししていきましたがこれを理解出来れば色々な写真表現をする事が出来ます。
そこで最後にシャッタースピードを自由に設定すればこんなことも出来るという作例をご紹介していきます。
夜景の撮影について
シャッタースピードを遅くすると写真が明るくなります。
夜景を撮る際は足りない明るさをシャッタースピードで明るくさせると綺麗な夜景が撮れますよ。
また構図に走る車を一緒に入れると光の光跡が一緒に入って幻想的な写真になります。撮影の際はブレないように三脚の使用をオススメしますが1/30ぐらいまでなら手持ちでもしっかり撮れたりします。
しっかり脇を占めて構えてくださいね。
ジャンプの瞬間をとらえる
早いシャッタースピードを使って撮影出来ます。
ちょっとしたコツですが普通にジャンプすると浮いたような写真になってしまい動きがあるように見えません。そこで少し足を外側へ曲げたり、手を広げて飛んでみると臨場感があるように見えます。
同じ要領で水族館のイルカショーなどでジャンプした瞬間を狙えたりもしますよ。
水の動きをより印象的に
滝や川などの動きや水しぶきの一瞬の水粒もシャッタースピードで自在です。
2通りの設定で違う表現が出来る水の写真は初心者の方にもオススメなので是非挑戦して見てください。
光跡をアーティスティックに
夜景の撮り方で少しご説明致しましたが暗い場面でシャッタースピードを遅くして花火やペンライトを動かすと光の光跡が出来ます。
とても幻想的で面白い表現ですのでカメラの奥深さを知る事が出来ますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
シャッタースピードは写真をより面白く表現出来る技法です。
昨今ではスマホの性能もドンドン上がり、一眼レフにも負けないような写真が撮れると皆様思われているでしょう。
ただ今回ご紹介したシャッタースピードなどスマホでは表現できない事がカメラには沢山出来ます。
その表現や奥深さを知っていただけるとカメラマンとして嬉しいです。
今回紹介できなかった表現もまだまだ沢山あります。 カメラをお持ちの方は是非いろいろ挑戦してみてくださいね。