ボケを撮り入れて目指せ上級者!~後ろボケと前ボケ編~
こんにちは!
奈良県大和郡山市にあるフォトスタジオ「フォトスタジオエル」でアシスタント兼カメラマンをしています野坂です。
皆さん!写真を撮るときに「ボケ」を意識して撮影したことはありますか?
一部のスマートフォンや一眼レフカメラを使って撮影できるボケのある写真。
実はボケには「後ボケ」「前ボケ」「前後ボケ」「玉ボケ」といくつか種類があります。
ボケ方の種類を覚えることで、表現方法が増えて素敵な写真を撮ることができます。
そこで今回は「ボケ」の基本と、一般的な「後ろボケ」と「前ボケ」について説明していこうと思います。
今回は次の項目に沿ってご紹介します!
1.そもそもボケってなに?
2.「ボケ」を作るときの4つのポイント!
・中望遠~望遠レンズを使う
・F値(絞り)を開放にする
・カメラと被写体の距離
・被写体と背景の距離
7.後ろボケについて知ろう!
8.前ボケについて知ろう!
9.後ろボケと前ボケを比べてみよう!
10.まとめ
①そもそも「ボケ」ってなに?
ボケとは被写体深度(ピントが合っている範囲)の外側のことで、ピントが合っていないように見える範囲の事を言います。
➁「ボケ」を作る時の4つのポイント
「ボケ」について分かったところで次は、ボケを作るときの4つのポイントについて説明します。
1.中望遠~望遠レンズを使う
1つ目のポイントは、中望遠~望遠レンズを使って撮影することです。
ズームレンズを使うことで焦点距離が長くなり被写体の前と後ろのボケ具合が大きくなります。
もしズームができないレンズ(単焦点レンズ)しか持っていない方は、そのままでも大丈夫です!
単焦点レンズはズームができない代わりに、F値が小さいはずなのでそのままでもよくボケます。
2 F値(絞り)を開放にする
2つ目のポイントは、F値(絞り)です。
F値が小さいほど被写体深度が浅くなり、被写体の前後がボケやすくなるので、基本的にレンズの開放F値で撮影します。
ちなみにレンズによってF値が異なりますのでお手持ちのレンズがどこまでF値が小さくなるか確認しましょう。
複数レンズを持っている方は、レンズに書いてある数字を見て、一番F値の小さいレンズを選ぶといいです。カメラのモードはAv(絞り優先)モードで撮るのがおすすめです。
Avモードを選んだ場合、きちんと明るくなるようにカメラが自動でシャッタースピードを選んでくれます。
感度は手動でも選べますが不安な方は、感度オートにすると自動で明るく設定してくれるので安心です。
3 カメラと被写体の距離
3つ目のポイントは、カメラと被写体の距離です。
距離の取りかたによってボケ方が変わり、カメラと被写体の間の距離が短いほど背景がよくボケます。
なので大きくぼかしたい場合は、できるだけ被写体に近いて撮影することが大事です。
ただし、レンズによってはこれ以上近づくとピントが合わないという距離(最短撮影距離)がありますので、ピントに合うギリギリが最もよくボケるポイントになります。
4 被写体と背景の距離
4つ目のポイントは被写体と背景の距離です。
忘れがちな被写体と背景の距離ですがこれもボケを作るのに必要な要素です。特に後ろボケには欠かせません。
被写体と背景が近いと中々ボケないので、できるだけ背景から被写体を遠くにすることが大事です。
➂「後ろボケ」について知ろう!
後ろボケ(背景ボケ)とは、一番よく使われるボケの種類です。被写体の後ろをぼかすことで、被写体を目立たせることができる撮影テクニックです。
写真にソフトな印象を与える効果もあり、ポートレート(人物撮影)やマクロ(接近撮影)の際にも、後ろボケがよく使われています。
後ろをぼかすことで一気に写真が上手に見せることができます。
➃「前ボケ」について知ろう!
前ボケとは、被写体とレンズの間にあるものがボケて写るボケのことを言います。後ろボケは無意識に作られることがありますが、前ボケは意図をもってボケを作り、被写体を目立たせることができる撮影テクニックです。
前ボケには色々な効果があり、被写体の持つ優しさやふわっと感を強調させたり、写真に奥行き感を出すことができます。
その他にもこのような効果があります。
・幻想的な雰囲気を醸し出すことができる。
・アクセントが出て立体感を出すことができる。
・隠したい部分を隠す事ができる。
・上級者っぽさを演出する事ができる。
➄後ボケと前ボケを比べてみよう!
同じ被写体でも、ボケの種類を変えるだけでかなり雰囲気の異なる写真になります。皆さんはどちらのボケが好きですか?
私は前ボケの方が好きなのですが上手に撮影するのが難しくいつも苦戦ししながら撮影しています。
いつもワンパターンな写真になってしまうという方は、ボケの種類を変えて撮影してみるのもおすすめです。
➅まとめ
皆さんいかがでしたでしょうか?
なんとなく分かったけど実際撮ってみると難しいと思う方もいると思いますが大丈夫です!写真は撮影すればするほど上手くなります!
ですので諦めずどんどん撮影してみることが大事です。
最後に、ボケを作るためのポイントと、今回紹介したボケの種類のおさらいです。
ボケを作るポイント
・望遠レンズを使い、できるだけズームする
・F値をできるだけ小さくする
・被写体にできるだけ近づく
・背景はできるだけ遠くに
一般的なボケの種類
・後ろボケ
被写体の後ろをぼかすことで被写体をより目立たせる表現方法
・前ボケ
被写体の前をぼかすことで被写体をより目立たせる表現方法
これからも皆様のためになるような情報を発信していきます。
次回のブログも楽しみにお待ちくださいね。